ハムセ連合はカジャール朝により1861年に対立するカシュガイ族への対抗勢力として同じイランの南西ファールス地方の山岳地帯に住むアラブ系・トルコ系・ペルシャ系のハムセ(アラブ語の5)の異なる部族が一つの部族連合として纏められたものです。20世紀半ばから定住化が進み20世紀後半にはほとんど遊牧を終えています。
19世紀後半から20世紀前半に織られたハムセ連合の絨毯はトリ・鳥・鶏のイメージです。勿論カシュガイやアフシャルとの共通点も有り、虎や家畜柄のような動物模様やペイズリーや花柄・・生命の樹・幾何学模様と言ったトリ以外の絨毯もありますが、コレクターからチキン・ハムセと呼ばれる程強烈な印象を与える鳥(鶏・ムルグ)模様は有名です。ペルシャ絨毯に鳥は欠かせない定番のモチーフですが、ハムセの鳥はヒッチコックの映画の様に絨毯を埋め尽くします。
チキン・ハムセ―バードラグをご覧下さい。
其の他 動物・花・木・ペイズリー・幾何学模様など

KHAMSEH dated 1321(1900) wool on wool 155 x 148

KHAMSEH 1900 Woll Woll 112 x 97

KHAMSEH 1920 Woll Woll 140-x103

KHAMSEH-19th goat-hair largebagface

KHAMSEH-Boteh 1890
wool 192-x-132

KHAMSEH around1910 wool 156-x133

KHAMSEH-bag-face19th-wool on wool-70×77

KHAMSEH, 284 X 169 WOLLE 1910

KHAMSEH Tree Pattern 1900, wool 190 x 135
*1900年頃までの古い物は縦糸に黒っぽいゴートヘアーを使うなど遊牧民らしいものでしたが、逆に1930年頃より急に縦糸に木綿糸を使うことが多くなったようです。どこから綿糸を入手したのでしょうね!
お使い下さい!!手織り絨毯
フロムギャッベ