絨毯に最適の繊維は間違いなく羊毛-ウールです。ウールと手織り絨毯は恐らく4000年以上も切っても切れない関係に有ります。
絨毯売り場に行くと時に子羊から採ったコルクウールで柔らかいですよ!とか、何々地方の寒い地域で育った羊の毛ですので上質ですよ!とか、ウールの良し悪しを説明される事が有ると思いますが、一理あって確かに上質の手を掛けた絨毯にはそれなりのウール素材が使われている事が多いのです。
人類は今だウールを越える繊維を作ることが出来ません。人工的にナイロン・アクリル・ポリエステルなどが発明されて絨毯素材として使われていますが、何をとっても羊毛には劣ります。羊毛は羊が人間に与えてくれた<魔法の繊維>です。
しばしばウールは夏涼しく冬暖かいとか、耐久性が高いとか、水に強く汚れ難い素材であると言いますが、ウールの持つ大きく二つの特性に拠る所が大きい様です。ウールは顕微鏡で見ると表面がアスパラガスの先の方の様にウロコ状になっていてそのウロコを開閉させて湿度を吸収したり排出したり出来るようです。もう一つは表面が頭髪シャンプーの宣伝で聞くキューティクルと言う薄い膜で覆われている事が有る様です。更にウールはバネの様な特性を持っており、潰されると伸びようとする特性が有り踏み心地が良く耐久性が高い様です。
最後に以前の投稿でも書きましたが、たんぱく質で出来ていて火に強く難燃性の繊維で有るという事はとても絨毯にとって大事な事かと思います。難燃性とは一度火がついても火が鎮火して行き燃え広がらないという事です。
火事で黒煙に巻かれない様、逃げ道が失われない様、出来ればウール素材の絨毯を使いたいものです。
絨毯にとってこんなに良い所ずくめの素材です。
まさしく羊毛―ウールは絨毯にとって<魔法の繊維>ですね。
お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ