MumlukとOttoman Caireneの 絨毯

手織り絨毯
ottoman cairo MET所蔵

現在エジプトはoriental weavers社はじめ機械織絨毯の一大生産地として有名ですが、15世紀から17世紀前半には手織り絨毯を生産していた地域です。マムルーク(1250年~1517年)朝の絨毯オスマン・カイロ絨毯(1517年~)に大別されます。

マムルーク朝(トルコ系やコーカサスのチェルケス人、グルジア人からなる奴隷軍人エリートによる王朝)は1260年に西進し続けるモンゴル軍を撃退したことで有名ですが、マムルーク絨毯も15世紀から16世紀初頭の素晴らしい作品は評価も高く現在世界の有名美術館メトロポリタンやルーブル・アブダビなどの所蔵品と成っています。アッバス朝以来の奴隷兵士マムルークがいつの日か権力を持つようになりスルタンとなりオスマン朝に敗れた後も行政官として権力の中枢で活躍し続けました。とても特異なケースです。

Mamluk rug, Egypt, early 16th

 

 

                                               シモネッティ           と言う名で呼ばれる5メダリオン絨毯   MET所蔵

マムルーク朝を破ったオスマン朝時代のOttoman Cairene rug(オスマン・カイロ絨毯)(16世紀前半~17世紀半ば)はオスマン朝の宮廷様式を取り込みました。イスタンブールの宮廷工房(ナッカシャーネ)のデザインをカイロのマムルーク絨毯工房に持ち込み素材や技術はそのままに意匠だけが星形、多角形の幾何学模様中心のマムルークからメダリオンを持つ植物やチューリップや牡丹などの花模様中心とするオスマン朝で人気の曲線デザインへ転換されました。此方もマムルーク絨毯同様世界の有名な美術館に収蔵されて居ます。

                    Cairene 16th          

              Ottoman Cairene rug Egypt 16th

 

                cairene ottoman      palmette rug 16th 205×300

               Ottoman cairene medallion carpet パリ装飾美術館   


お使い下さい手織り絨毯
フロムギャッベ

*さすがにマムルークオスマン・カイロ絨毯となると少なくとも400年近い経年品ですのでなかなか目にすることは有りません。アフガニスタンあたりで作られたコピー品は日本にもありますが、オリジナル品は恐らく日本には有りません。Ⅴ&A、MET、MAK、
ルーブル・アブダビ、パリ装飾美術館など海外の美術館に集中して収蔵されています。
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