ペルシャ絨毯ギャッベの猛獣デザインにライオンと双璧でヒョウかチーターのデザインをよく見かけます。
ギャッベ絨毯以外でも1500年代サファヴィー朝ペルシャの宮廷絨毯時代の名作<チェルシー絨毯>にもヒョウがこちらを伺って居ました。(所蔵しているヴィクトリア&アルバート博物館より世田谷美術館に来日展示された事有り。)
英語ではどちらも(Big Cat)なのですが、ヒョウとチーターは見た目はよく似ていますが分類上はかけ離れたものだそうです。ヒョウはライオンやトラの仲間でチーターはかつてはペットとして飼われていた程人懐っこい動物との事です。生息域などを調べて行くと一番初めにアジアチーターが候補に挙がったのですが、眼尻のティアーズラインや体の斑模様の特徴や手足の太さなど外見上の両者の違いを絨毯と照らし合わせると全く分からなくなりました。時にヒョウに見えたりチーターに見えたり両者の特徴が混ざっていたりしています。実際織っている織り子さん達も習慣で織っているだけで図面もない絨毯で有りますし写実的に織ろうとも思っていないと思いますのであまり気にしない様にしょうと言う結論です。おおらかに自由奔放に描かれた魅力を持つ絨毯ギャッベに細かいことを気にする方が意味の無い事の様です。
皆さんも良く判らないとは思いますが、良かったら絨毯と照らし合わせてみて下さい。
ヒョウとチーターの特徴
*ヒョウはオレンジの中心に梅の花模様の斑・筋肉質
*チーターは目じりのティアーズライン有り・小さい頭部・黒一色の斑・細い手足
*チーターと言う言葉はインドのヒンズー語由来だそうですがインドではかつてのペット用としての輸出目的の乱獲で野生のチーターは絶滅している事になっていますが、もしやどこかのサバンナに潜んでいるのでは無いかと疑ってしまいます。
そのうち<インドのどこどこで99年振りに野生のチーターを発見>なんて記事が飛び込んで来るかもしれません!!何がおこっても不思議じゃない国インディアですから!!
因みに野生のインドヒョウはまだインド各地に生息しているようです。
お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ