今も作っているのか？モンゴリアン手織り絨毯

 

 

以前よりモンゴルの絨毯に付いて気に掛かっている事が有ります。

現在中国の内モンゴル自治区ではなくモンゴル国で手織り絨毯を作っているのかどうか？です。

近年日本でウールのパイルをジュートベースに機械織りされたモンゴル国製の絨毯や中国の内モンゴル自治区産手織り絨毯はしばしば店頭や展示会で見かけますが、モンゴル国製の手織り絨毯を見かける事は有りません。
テレビで最近のモンゴルの遊牧民のテント・ゲルが映りますが、入り口には手織りのエンシは無く木戸だけが付いているようです。
現在モンゴル国ではもう手織り絨毯は作らなくなったのかどうか？ですが、20世紀の後半迄はまるでチベット製かニンシャー（寧夏）製かと見間違うようなタイガー・ドラゴン・獅子と言った神獣や丸紋柄などをモチーフにした絨毯やテント・ゲルの入り口を飾る絨毯（エンシ）などを作っていたのは確かです。モンゴルでは手織り絨毯の代わりになる毛氈（フェルト）の製造技術が連綿と受け継がれてゲルの内部を覆ったり馬の毛布(horse　cover）として使われている事も手織り絨毯の減少に影響しているのかも知れません。

先日モンゴル大使館員の方とお話しする機会が有ったので手織り絨毯に付いて尋ねてみると今から30年前（19９5年頃）子供頃には御生まれの地方（田舎）ではまだ手織りで絨毯を作っていたのを覚えているとの事でしたが、現在もどこかの地方で作っているかもしれないとの事です。もしモンゴル国の何処かで手織り絨毯を作っている事が判ったら教えてくれるそうです。
もし作っているとするとアルタイ山脈の辺りでしょうか？楽しみです。