トゥルクメン族は1881年の帝政ロシアの南下・併合により各地へ移住した人々もあり現在トルクメニスタン、ウズベキスタン・カザフスタン・アフガニスタン・イラン・パキスタン辺りに跨って生活するテュルク系民族で言語的にはアゼルバイジャン語やトルコ語に近い人々の様です。
近世多くはロシアの支配下に有りましたが、旧ソ連の崩壊とともに1991年独立を宣言してトルクメニスタンと言う国が出来ました。トルクメニスタンは在留邦人14人・在日トルクメン人63人と言う中央アジアでも交流の少ない国の一つですが、トゥルクメン絨毯はトルクメニスタンはもとよりイランやアフガニスタン・パキスタンなどからも日本へ輸入されて居り日本では良く知られた存在です。
トゥルクメン族は大きく5つ程の部族に分類することが出来ますが、ヨムート族・テッケ族・エルサリ族などは絨毯の世界でよく聞く名前です。各部族によって独自のギュルと呼ばれる紋章デザインが有ります。
こちらで紹介させて頂きますのはイラン製トゥルクメン絨毯になります。
97×244㎝ ユーズド40年~¥48,000
*経糸シルクで細かく織られた上品なトルクメンです。
*トルクメニスタンの国旗の緑地を縦に貫く赤い帯には上よりテッケ・ヨムート・サリク・チョウドリ・エルサリと言った5つの部族の紋章が描かれています。
お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ
*帝政ロシアによる中央アジア最後の征服地が現在のトルクメニスタンの地だった様です。1877年に侵攻を開始しテッケ族の激しい抵抗に遭いながらも遂に1881年アシュハバードを陥とし旧ソ連の崩壊迄110年間併合しました。この帝政ロシアの侵攻はトゥルクメン族によるアラマンと言われる異教徒や異国に対する略奪行為や拉致からロシア人・イラン人などを守るという大義名分があった様です。今から140数年前の明治14年の話ですが、そんな時代だったんですね~。