手織り絨毯探訪 in 美術館のホームページ

手織り絨毯

昨年より円安が進み物価が上がって輸入品や海外旅行には不利な時代ですが、長い目で見れば国内の製造業が活発になり海外からの観光客も増えて日本の賃金も上がって景気も上向くでしょうし悪い事ばかリでは無い筈です。暫くはジッと我慢の子ですかね~。そこで海外の博物館・美術館のホームページで手織り絨毯探訪のお勧めです。少し海外旅行気分も味わえて手織り絨毯の勉強にもなりますので良かったら覗いてみて下さい。
やはり絨毯の収蔵品が凄いのは英国立ビクトリア&アルバート美術館(Ⅴ&A)ニューヨークメトロポリタン美術館(The Met)の2館ですね。それぞれ産業革命後の国力NO,1と第二次世界大戦後の国力NO,1の美術館だけの事は有ります。

 


The family of art, design and performance museums · V&A (vam.ac.uk)

Ⅴ&Aでは16世紀サファビー朝ペルシャの数々の傑作からウイリアム・モリスのハマースミス絨毯まで見ることが出来ます。
世界一有名で大きくて高級なアルデビル絨毯(1540・ペルシャ)・ロンドン‣チェルシー街の美術商が持っていたのでそう呼ばれるチェルシー絨毯(タブリーズorカズヴィン 1500年代前半)・長い事ポーランドに多く残って居た為ポーランド製と皆が勘違いしていたポロネーゼ絨毯(イスファハン・シルク 1600~1625)・美術品収集家として有名なジョージ・ソルティングがオスマン帝国時代にペルシャ・カズヴィンで作られて外交の贈り物としてトルコへ渡ったものを手に入れたとされるソルティング絨毯(1560~1580)と言った歴史的なペルシャの宮廷絨毯(サファビー朝ペルシャの時代、絨毯は宮廷の保護の下、最も素晴らしい高級絨毯が作られていました。宮廷やモスクに使うのは勿論ですが、他国への外交上の贈り物としても数多く作られました。)の傑作を始めムーア人によってもたらされたスペイン南部1500年代以降の手織り絨毯・東インド会社時代1640年頃のムガール絨毯(パキスタン)・トルコ西部のウサク絨毯・アゼルバイジャン絨毯・16世紀初期にカイロ織られたマムルーク朝エジプトのマムルーク絨毯や1800年代末以降の英アーツ&クラフツ運動のウイリアム・モリスのハマースミス絨毯をはじめF・A・ヴォイジーら有名デザイナー達のイギリス製手織り絨毯・力織機絨毯まで見ることが出来ます。

CARPETS – Search Results | V&A Explore the Collections (vam.ac.uk)

 


メトロポリタン美術館 (metmuseum.org)

The Met でもやはりサファビー朝ペルシャの宮廷絨毯時代に織られた16世紀カシャンのシルク製ポロネーゼ絨毯やハプスブルク家の夏離宮を飾ったエンペラーズ絨毯、中国美術の影響を強く感じるシルクのアニマル絨毯(カシャン)・ペルシャンガーデン絨毯(17世紀ケルマン)・トルコのニグデのモスクで発見されたニグデ絨毯をはじめトルコ西部のウサク絨毯・トリプルアーチデザイン絨毯(15世紀末)・ミフラブ絨毯や前所有者で画家・収集家アッティリオ・シモネッティの名を冠した5メダリオンのシモネティ・マムルーク絨毯(エジプト)など蒼々たる傑作揃いですが、加えて17世紀~18世紀のフランスの宮廷絨毯サボネリーが数多く収集されているようです。

The Metropolitan Museum of Art (metmuseum.org)

Search the Collection – The Metropolitan Museum of Art (metmuseum.org)

 

良き手織り絨毯探訪 in 美術館のホームページを!!


お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ

*ロンドンではV&Aの近くに宿泊しながら有料・予約制のバッキンガムこそ拝殿しましたが、ノッティングヒルやら蚤の市などマーケットばかり見て歩き何と入場料無料のV&Aを見に行っていません、、、、。

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