ロシアの最南端にして山岳地帯と言う名の国名を持つタゲスタンですがソ連邦の崩壊後もロシア連邦下の共和国の一つになります。
この地域に馴染みのある日本人はとても少ないと思いますが、人口の30%を占めるアヴァール人を筆頭に絨毯作りで有名なタバサラン人などコーカサス特有の沢山の馴染みのない人種や言語が犇めきます。そのような理由でアフガン人の土地/アフガニスタンやトゥルクメンの土地/トルクメニスタン、ウズベク族のウズベキスタン、バローチ族のバローチスタンの様に同じ何々~スタンの地名でも民族名を頭に冠さない山岳の土地/タゲ・スタンになっている様です。
地理的な障壁も有り南の国境を接する同じコーカサス絨毯の有名産地アゼルバイジャンと違い経済発展が立ち遅れている様です。そのような状況が逆に絨毯作りに幸いにしてなのか!今も盛んに織られているという情報を得ました。10年前の記事ですが、russia beyondと言うロシアの政府系mediaのウェブ記事にTagestanやTagestan carpetsについて詳しく書かれていると言う事です。
ダゲスタンの職人芸:伝統の手織り絨毯 – ロシア・ビヨンド (rbth.com)
上記を是非ご覧ください。
*上記の中に「貧しい家庭には糸くずの出ない「うるし」絨毯が床に敷かれた。より裕福な家庭はずっしりと重い絨毯を重ねて床を覆った。」と言う記述が有りますが、「うるし」とは英国や独逸の人々に人気のタゲスタンウルシ(スマック織りキリム)の事と思われます。
*イランの北西のアゼルバイジャン地方やトルコ・アゼルバイジャンと同じ鈎針を使ってギョルデス結びで織りデザインも如何にもコーカサスと言う独特のものですが、かつてのコーカサスの絨毯と違って経糸にウールでは無くコットンを使っているとの事です。
お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ