凡そ25mm以上の毛足を持つギャッベに良くあるのですが、ウールのパイルが固まったダマの様な状態で長い毛足の中に埋もれていることが、有ります。絨毯の表面を念入りに手で探っていくとクルクルと糊で固めた塊のような状態で埋もれているのを見つける事が出来ます。
本来はシャーリング(毛足の長さを大型の髭剃りみたいなもので整える事。)・水洗いなどの仕上げ段階で発掘されて正されるのですが、毛足の長いギャッベなどは深く埋没して直しきれない事が、多々有ります。
これも決して機械織りにはない正真正銘の手織り絨毯の証拠と思いご寛容に頂ければと思います。
かつてお客様より不良品ではないかと指摘を受けた事もありますが、多くの方は所々固いところがあると思いながらもそのままお使いのようです。
決して不良品ではないのですが、そのままにしておくと使い心地にもかかわるのでダマになった部分を指で良く解して引き出すと数センチ程の余分な糸が出てきますので周りの毛足の長さに合わせてはみ出た部分をハサミで切り取って下さい。
絨毯の販売業者も店頭などでチェックしていますが、見逃す事も有りますので25㎜以上の毛足の長いギャッベ絨毯を既にお家でお使いの方は上記のようなチェックをして頂けたらと思います。
上記の様な素手によるチェックを行うとパイルのくるくるダマ以外にも木屑の様な物や編み込まれてしまった不要物を見つける事も有ります。
「手織り絨毯は結び半分、洗い半分」と言う言葉が有りますが、織る事と同等に洗いを含めた仕上げが重要です。ト言う事なのでしょうネ!

お使い下さい!!手織り絨毯
フロムギャッベ