ペルシャ絨毯は長い歴史(諸説あるが、4500年以上?)が有り国土も広い(日本の4倍位?)ので産地・作り手などによって本当に種々様々で絨毯商でも把握しきれない位です。
ペルシャ絨毯は地名で呼ばれる物と織っている部族名で呼ばれる物が有ります。
通常手織り絨毯専門店でも15~20種類程の品揃えで充分なのでしょうが、小さな町や村で少量生産している物やテヘランの様に生産がほとんど途絶えて古い物のみアンティーク・セミアンティーク(ヴィンテージ)として流通している物なども含めると一体どの位の産地や部族名で呼ばれる絨毯があるのかと思いイランの絨毯商に聞いてみましたが、80位と言う人もいれば数百という人もいて良く判りません。それ程無数にあるということですね。確かに沢山ある様です。最近も初めてカラルダシュト?なんて産地名を聞きました。
本当にイランの絨毯作りは裾野が広いんですね。
今では日本の竹籠作りも安価な輸入品に押されて作れる人も減って段々と町や村に拠っては途絶えてしまいましたが、かつて日本中のあちらこちらで竹籠作りをしていました。イランの手織り絨毯は今でもこの様な感覚なのでしょう。<日本の竹籠作りの頂き京都>は<ペルシャ絨毯の頂きイスファハン>であり、その他全国の町や村で竹籠が必需品として作られていたようにイランではまだ手織り絨毯が各地で作られているのですね。
そういえば竹籠作りも縄文時代より作られている古い手作りの技術であり竹の産地であるアジア一帯で作られて来た物だと聞いています。この点も手織り絨毯とよく似ていますね。
取り合えず私の頭に浮かぶだけでも都市名で呼ばれる絨毯には5大産地(タブリーズ・イスファハン・クム・ナイン・カシャーン)に加えてケルマン・ヤズド・サラブ・アルデビル・ビジャー・ヘリス・ムード・マシャド・グーチャン・カシュマール・ザンジャン・マラゲ・セネ・ハマダン・ケルマンシャー・シールジャン・アバデなどがあります。
部族名で呼ばれる絨毯にはバルーチ・トルキャメン・カシュガイ・ルリ・アフシャル・ヤラメー・バクティアリなどが有ります。数えるとこれだけで29種類です。
もうこれ以上、覚えられません‼
って程まだまだ種類が有ります。
お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ