イランはとても歴史ある国です。調べると今から2562年も前にアケメネス朝ペルシャ帝国が古代オリエントを統一しているとの事です。西暦1934年頃にペルシャからイランへの国名変更が各国へ通達されており今はイラン製ギャッベなのですが、紀元前より<ペルシャン カーペット>という言葉があまりにも長くあまりにも強く有名だったので国名には使われなくなってもイランで作られる絨毯は永遠にペルシャン カーペットなんでしょうね。
そんな絨毯王国イランで織られた
ペルシャン ギャッベは特別です。
イラン南西部の山岳地帯ザクロス山脈を羊を飼って生活する人々がテントの床代りとして作って来た絨毯をペルシャ語でギャッベと言います。所謂ペルシャ絨毯(タブリーズ・イスファハン・カシャーンなど5大産地と呼ばれる都市で織られる高級品)と比べると明らかに太い糸でしかも大雑把にそしておおらかに織られた物でした。ギャッベと言うペルシャ語の意味も(粗・雑・生の・ざっくりした)というようなあまり良い意味ではないようです。多分ペルシャ語で侮蔑もちょっと含んだ呼び方だったのかもしれませんね。
元来販売目的では無く自分達がテントの中に敷いて快適に暮らす為に作られてきた物ですので進化する必要も無く昔ながらの素朴な味が残されています。そんなギャッベが今や世界中で大人気です。
1970年頃から地続きのドイツ・イタリアなどヨーロッパの観光客がやってくると今まで見たことが無い素朴で面白い絨毯が有る事を知ります。持ち帰るとそれがまた評判です。そんなこんなでアット言う間にギャッベ専門の輸出業者ができる程大人気となり、1996年にはイランの有名な映画監督マフマルバフによる<ギャッベ>なる映画が出来たり更に2012年にはその製作技術がユネスコの無形文化遺産に登録されて一躍絨毯界の寵児となりました。今日ではその人気から商魂たくましく様々な国で機械織り・手織りのギャッベ柄絨毯が作られています。
ペルシャン ギャッベは品質・風合い・堅牢度 何をとってもやはり特別です。
以下、ペルシャンギャッベの画像色々です。
ギャッベ特有のアブラッシュ(手紡ぎ・手染め・手結びが産み出す美しい斑の縞模様)の上には、遊牧民が願いを込めた<生命の樹>や<羊やヤギ・豹やライオン・駱駝と言った動物達>・<草花>などが踊ります。
お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ