王の土地・メシュギンシャー(meshgin)・メシュキンシャー(Meshkin)は、イランの北西部のアルデビール州に有る古い小さな町で、独特のペルシャ絨毯の産地として有名です。中央アジアのオグズを祖とする遊牧民シャーサヴァン族が住んでいたアゼルバイジャンメシュギンは、主にナチュラルダイイングされたウール素材の絨毯が作られています。又、稀にカスピ海沿岸のシルクを使ったシルク製の古いメシュギン絨毯も見ることが出来ます。シャーサヴァンの絨毯はアルメニア・アゼルバイジャン・トルコ・ペルシャと言った多様性を持つ部族絨毯です。そのような流れを汲むメシュギンの絨毯は大胆なデザインで過酷な環境下でも長持ちするよう耐久性も高く、赤・青・ベージュが基調色で織られています。特に、欧州で人気のコーカサス絨毯と酷似した幾何学模様のいくつかのメダリオンや動物・ボテなどがモチーフに多く使われます。同じ州内のアルデビール市の絨毯と共にコーカサスデザインが光ります。
お使い下さい!!手織り絨毯
フロムギャッベ
*アルデビール市からメシュギン迄は北西方向に車で1時間半程離れています。
*イランのアゼルバイジャン地方に住む遊牧民シャーサヴァン族はサファビー朝の最盛期第5代王のアッバス1世(1571年~1629年)により纏められた南コーカサスの様々な遊牧民の集合体です。王に忠誠を誓い保護される代わりにペルシャの北西の防衛に当たることになり<シャーサヴァン>と言う名誉ある(族名)を与えられました。
シャーサヴァン族は、冬の間はアゼルバイジャンの肥沃なモガン平原(標高100~200m)に住み、夏になるとアルダビール(標高1500m)、メシュギンシャー(標高1500m)などの高地に移動する遊牧生活を送っていました。現在は遊牧をやめて定住生活に成っています。
シャーサヴァン族は、冬の間はアゼルバイジャンの肥沃なモガン平原(標高100~200m)に住み、夏になるとアルダビール(標高1500m)、メシュギンシャー(標高1500m)などの高地に移動する遊牧生活を送っていました。現在は遊牧をやめて定住生活に成っています。