手織り絨毯,ペルシャ絨毯,インド,中国,パキスタン,イラン

絨毯界のナンバーワン、それは勿論、世界中の多くの人々と同じく私もペルシャ絨毯と思っています。それ故に,・・・現実はインド・パキスタン・アフガニスタン・中国その他の国々が年々沢山のペルシャ絨毯のコピー品を安く作り世界中に輸出するように成って居ります。

イランの生産力の低下・コストの上昇や米国の経済制裁なども相まって世界市場における絨毯の輸出額におけるナンバーワンの座からも２０１３年に陥落し、更に減少し続けています。現在では確か圧倒的１位がインドで２位以下は大きく離れて中国、ネパール、パキスタン？らとイランは抜きつ抜かれつ状態の様です。
これからはペルシャ絨毯というブランド化（高級化）が更に進む反面、流通量はどんどん減少してしまうのか？それとも米国主導の経済制裁も溶けて不死鳥の様に巻き返すのか？です。
ペルシャ絨毯は過去にも１３世紀モンゴルの侵攻や１８世紀アフガン人の侵攻によるサファビー王朝崩壊による需要の消失やウィルトンなどの機械織りの台頭など幾度も絶滅危機を経験しているので現在問われているペルシャ絨毯危機も吹き飛ばすかもしれません‼

しかし現実は厳しくテヘランの絨毯商によると隆盛時と比べると１/２０の取り扱い量との事です。
それを裏付けるデータが下記です。

＊ペルシャ絨毯の輸出高の推移
1990年代前半には日本への輸出もまだ堅調で15億ドルから20億ドルあった輸出額が2011年に4億2,730万ドル になり2018年の米国輸入禁止を経て2022年には5,070万ドル、昨年2024年には4,170万ドルと激減しました。

手織り絨毯の世界は意匠権も通用しないので、大量のペルシャ絨毯コピーが流通してイランの絨毯関係者は忸怩たる思いがあるかもしれませんが、日本でも似たようなケースは工芸品の分野では山ほど有ったと思います。市場経済の法則なのでしょうか!!

ペルシャ絨毯も実はピンからキリまであり、ピンもキリもそれなりに魅力に溢れた価値あるものですので出来るだけ多くの人々に広く使って貰えたら一番良いのですが‼

先日インドのバドイの絨毯輸出商が売り込みにいらしたのでインド製ペルシャ絨毯がどんな物なのか紹介します。

インド絨毯は元々ムガル帝国のアクバル大帝（1556–1605迄在位）が、ペルシャ絨毯職人をインドに招き技術を導入し宮廷絨毯として隆盛を極めた歴史を持ちますが、アクバル大帝の死後ムガル帝国の衰退と共に手織り絨毯も衰退し英国統治時代には低生産・低品質に陥った様ようです。最盛期のムガル絨毯は西へ東へと輸出され現在世界の美術館や日本の祇園祭りの山鉾飾りにも使われているほどの魅力ある絨毯でした。1947年英国からの独立後も低迷していたインドの絨毯産業ですが、その復興は1970年代後半より外貨獲得（政府による輸出振興政策）の為、職人を育成し安価を武器に成長し続け現在の世界一の絨毯輸出大国に成長しました。しかしこの秋米国トランプ関税５０％の大打撃を受けてしまっている様です。現在インド絨毯は北部のバドイ、ジャイプール、アグラ、アムリトサル、カシミールなどが有名産地です。

バドイのインド製ペルシャ絨毯？の数々のサンプルを見せて貰ましたが、ギャッベ絨毯は勿論の事、ペルシャ絨毯オールキャストです。タブリーズ・ナイン・ビジャー・カシャーン…丸型有り・・角型有り・・で凄い事に成っております。一部御覧下さい‼
価格は本体価格に運賃や通関費用などを加えてシュミレーションした実際に販売できる価格です。ほしい人がいれば販売も出来る価格です。ご覧下さい‼

インド製手結び絨毯(hands knotted)/ウール
GAB・PO

１４０ｘ２００　　税込￥173,000
１７０ｘ２３０　　　　￥242,000
２００ｘ２５０　　　　￥308,000