ナンチャッテ絨毯はいつの時代も作られています。手織り絨毯は作るのに多くの労力が必要で高価な物ですので安価なナンチャッテを作れば一定の需要があります。特に運送力が格段にアップした近世はナンチャッテ天国です。当然利益優先の商売人はこのチャンスを逃さずせっせとナンチャッテを開発します。そして消費者は安価なので購入するという具合です。
高価な物程作り甲斐が有りますので20世紀半ばより沢山作られ始めたのがトルコのヘレケを筆頭とするシルク製絨毯です。20世紀後半に成るとウール製のペルシャ・チャイナからギャッベ・インドなどの絨毯も作られるようになりました。21世紀にはカザック・アフガンやジーグラーアフガン、ジーグラーパキスタンと言ったリバイバル品も作られ、現在インドでは「ペルシャ絨毯何でも御座います」状態です。インドがここまで勢力を伸ばせたのは豊富な労働力と米国トランプ政権のイラン制裁による貿易制限に拠るところが多々あるようです。ここまでのナンチャッテ絨毯は国こそ違え手結び手織り(インド手ばた機で織られた物も有る。)で作られたものですのでナンチャッテと言っても1950年~頃のヘレケ・チャイナや1990年頃のイスファハン・チャイナやクム・チャイナなどはとても手の掛かった立派な手織り絨毯で有ります。

Hereke silk China 1950 正絹

ℍereke silk China 1950 正絹 140万ノット

Isfahan China, late 20th corkwool on silk

Isfahan China corkwool on silk

Isfahan China late 20th

Isfahan China late 20th

Saruk China late 20th

Saruk Mohajeran cork India late 20th

Nain silk China 1950

Nain silk China, 1950
最もこれらと並行してベルギー絨毯に代表されるオリエンタルデザインを登用した機械織り絨毯(ウィルトン織り)も沢山作られて来ましたが、これはナンチャッテ圏外の物でした。しかし近年この機械織り(ウィルトン織り)の四辺に手を加えた半機械・半手織りペルシャ絨毯と名乗る新種の絨毯が百貨店のカーペット売り場やネット上でも増殖中です。
果たしてこの新種のウィルトン絨毯は従来の機械織り絨毯同様ナンチャッテ圏外なのでしょうか?
(半機械・半手織り絨毯)・(バンブーシルク絨毯)・(マン メイド シルク絨毯)
ええ!何のコッチャ?
材料もナンチャッテ!
織りもナンチャッテ!
画像で見ても区別が付かない!
これぞ究極のナンチャッテ絨毯‼かも知れませんね。
消費者もナンチャッテの商品説明を聞いた上、それでも本物のペルシャ絨毯と比べた価格差を考慮して購入されるようです。ナンチャッテは需要があるから供給されるのであって仕方の無い事ですが、本物のペルシャ絨毯はどうなっていくのでしょう~。

お使い下さい‼手織り絨毯
フロムギャッベ
