染なし・柄なし無地のギャッベ

手織り絨毯

2025.03.10

この頃、無染色・無地のギャッベ絨毯を殆ど見かけません。柄が無いと物足りなそうに思いますがそれはそれで中々魅力が有るものです。10年程前迄は動物や生命の樹などの定番のモチーフが織り込まれていない無地のギャッベを時折見ました。無地と言っても縞模様というか、自然の濃淡のムラは当然有りそれが景色となり中々趣が有り、無染色・無地ギャッベファンの方もいらしたように思います。現行では下記画像の様に無地っぽいと言っても四隅や中央に幾つかの動物や生命の樹など人気のモチーフが入っている物が多く無染色・無地のギャッベはとても見つけ難くなっています。

どうしても無染色・無地の手織り絨毯を欲する時、如何様にも後加工が出来てしまう手織り絨毯の特性を利用してモチーフを消してしまう裏技が有ります。
イランからの絨毯職人さんは流石です。モチーフを構成する染色したパイルを無染色のパイルに全て交換してしまいます。反対にモチーフを少し増やすことも出来るんです。あまりお勧め出来ませんが、どうしてもと言う時にはこんな事が可能です。
又、サイズが合わない時には下記の様な無地っぽいギャッベを上下・左右に2枚や3枚に切り分けたりする事も有ります。