猛獣ギャッベは力の象徴?

手織り絨毯

old gabbeh 1950

ペルシャ(現在のイラン)の南西ファールス州の遊牧民の絨毯ギャッベには伝統的デザインとしてライオンの柄が有ります。強面のライオンやひょうきんな顔したライオンと様々です。

遊牧民にとって元々ライオンや豹など猛獣は力の象徴でありテントの奥に敷いて家長さんが座る場所だったと聞きます。とても力の象徴とは言い難いヘンテコなキャラクターもいます。本当に力の象徴なのか疑ってしまいますね! オールドのギャッベの織り子さん達は恐らく本物のライオンや豹を見た事無く織り描いていたのでしょうね。

イランのアジアライオン(Panthera leo persica)は20世紀始めまでは南西のフーゼスターン州ファールス州を中心に広く分布していたそうですが、現在はインドにしか生息していないそうです。イランでは1940年代に最後の目撃・射殺された記録が残って居ます。ペルシャヒョウ(Panthera pardus saxicolor)は現在もイランに保護活動の下、少数生息しているとの事です。
ファールス州と言えばかつて多くの遊牧民が行き交いギャッベ絨毯を織った中心地です。フーゼスターン州と言えばバクティアリ族ですが、バクティアリの絨毯にも確かにリアルなライオンデザインの絨毯が有りました。

バクティアリ

コーカサスの古い絨毯にもギャッベに在るような滑稽なライオンデザインを見た事が有ります。安土桃山や江戸時代に日本の画家が麒麟やトラを描いたような感じでしょうか? かつて1900年頃まで遊牧民は家畜を狙ったライオンや豹と戦っていたのかも知れませんね。

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コーカサス karabagh

 

 

ライオンギャッベ

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ペルシャンギャッベ絨毯 リズバフト 81x 127cm | フロムギャッベ

シラーズ ギャッベOLD 約122X171cm | フロムギャッベ


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