ベッサラビアとかつて呼ばれた東ヨーロッパのこの地は古代ローマ帝国の撤退後、トュルクメン・アヴァール・モンゴルといった遊牧民やスラブ人など多くの民族が行き来した多様性を持つ地域であった様です。
ブルガリア・ルーマニアより更にヨーロッパテイストで浪漫的な趣向に溢れた19世紀の末から20世紀にかけてのキリムが残されています。






ベッサラビア(Bessarabia)とは黒海の北西に注ぐドニエストル川とプルート川の間の地域の旧称で現在のモルドバからウクライナ南西にかけてですが、中世よりオスマン帝国・ロシア帝国・ルーマニア王国などに支配された歴史を持ちトルコ系・ルーマニア系・ロシア系・ユダヤ系・ブルガリア系といった多民族による多様性が有り、この地域の工芸品にも表れています。

ベッサラビアキリムはキリムの定番・幾何学柄よりも曲線織り技法を多用して麦の穂・草花・鳥などをモチーフに絵画のように描かれています。
通常のキリムは経糸に対して緯糸は直角に交差しますが、曲線織りでは経糸の一部分にだけ短い緯糸を織り込む事で、織り込んだ部分だけ段数が増えて上下の段の緯糸を押し広げ曲線を表現する事が出来ます。代々受け継がれた技術とセンスが光る高度な織りです。







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