antique khotan 東トルケスタン 

手織り絨毯
ホータン、東トルキスタン、18世紀後半、ウール on 綿、10のミフラブ畑

 

Khotan      silk &metal thread 18世紀


 

                  ホータンシルク on コットン around1900

ホータン   1930年頃、純絹 246 x 154


ヤルカンド ザクロ 19世紀前半、ウール on コットン  約400 x 209

ホータン絨毯 19世紀後半 ウール on コットン

 

ホータン、東トルキスタン、1900年頃、絹 on 綿   約216 x 124cm

オリエンタル絨毯と言う言葉が最も似合うのではないかと思う絨毯にコレクターの間で人気の東トルケスタンのantiqueホータン(khotan)が有ります。

東トルケスタンと言う言葉自体が絨毯用語として意外は使われなくなり現在では新疆ウイグル自治区と呼ばれますが、中央アジアのカザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン辺りのかつてのロシア領を西トルケスタン(ラッシャン トルケスタン)と呼んだのに対してタクラマカン砂漠の西端に位置するホータン、ヤルカンド、カシュガル辺りを中心とするこの地域をイースト トルケスタン (チャイニーズ トルケスタン)と呼んでいた様です。
トルケスタンは古代より東西交通の要所で有り交易の中心地であったようです。特に東のホータンはオアシス都市として栄え、13世紀のヴェネチア商人マルコポーロの東方見聞録にもホータンに付いての記述が有り絹織物・絨毯に触れて居ます。この時代には絨毯自体が絹織物に次ぐ交易の重要産品で有った筈です。





牧畜の盛んなホータンエリアでは上質の手織り絨毯が18世紀から19世紀、20世紀に掛けて多く生産されましたが、これらの絨毯はオリエント世界(中国、チベット、モンゴル、西トルケスタン、ペルシャ、トルコ)の国々のエッセンスを取り入れて新たな物を作り出したユニークな物と成って居ます。これを絨毯コレクターの間では東トルケスタンのホータン(コータン)Khotan絨毯と呼び珍重して居ます。1990年頃神保町の古書店街の裏手のお店に並んで居ましたが、今では中々日本で見ることも有りません。

作りは主にペルシャ結びでウールパイルを綿の経糸に結ばれていますが、シルクも使われます。
デザインは東の雲帯・卍模様から幾何学・唐草・花柄・ザクロと言ったモチーフにメダリオンコーナー、オールオーバーと多岐に渡ります。仏教とイスラム世界のデザインの融合ともいえるエキゾチックな絨毯デザインを生み出しました。デザインもさることながら色彩も鉱物植物由来の染料や金属糸を用い多様性を持ちます。

 


 

元々この地域は遊牧民や商人が行き交うシルクロードのハブ地域として数千年にわたる文化と歴史が詰め込まれ天山ウイグル王国時代(840年~13世紀)から清朝時代(1644年~1912年)装飾品の手織り絨毯や絹織物の生産が盛んな地域で有った事が下地として有りました。

 

 

 

 

*天山南路(天山の南麓を行く街道)の西からカシュガル・東へ180kmヤルカンド・更に東に230kmのホータンは東西の交易ルート上の重要なハブとして栄えた古いオアシス都市です。

*Metropolitan美術館にアンティーク Khotan carpetsのコレクションが有ります。
Carpet | The Metropolitan Museum of Art

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