今日はアフガニスタンの遊牧民系絨毯の中で一番ゆる~いテイストのタイマニ族の絨毯の話です。
アフガニスタンにはトゥルクメン族によるホジャ・ロシュナイやカール・モハンマディなどと言う上出来の絨毯が有りますが、対して原始の素朴さを残した絨毯も有ります。
タイマニ族はアフガニスタンの極寒の山岳地帯の少数民族です。以前よりマニアックなラグとしてパキスタン経由でスマックキリムやパイル絨毯が日本に持ち込まれて居りましたが、題名にもあるようにゆるーいテイストが特徴です。山岳民族らしく星型や菱形のモチーフが良く使われていますが、織りも染めもデザインもウールの質も何となくほのぼのとゆる~いンです。何故かどこのどんな絨毯よりもプリミティブな素朴さを持っていてホットする気がする絨毯です。
写真は1960年代と思しきタイマ二のパイル絨毯ですが、ボーダー部分の八角星とフィールドの連続柄の中にある十字架を持つ菱形が特徴です。ウールの質は柔らかくとても艶やかです。紺・赤・オレンジ・緑・ベージュの5色のみの色使いで素朴な味わいです。60年以上の経年でパイルが擦れて厚みが6㎜程度に成っています。両耳は最近ウール糸で<かがり直し>されています。他のアフガン絨毯には無いゆる~いテイストです。如何でしょうか?
お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ
*カール モハンマディとはアフガニスタンのトゥルクメン族の卓越した絨毯作家の名前です。
カール・モハンマディとホジャ・ロシュナイはアフガン絨毯の中でも織り染め質の3拍子揃った上級品の代名詞の様なものです。