1979年に旧ソ連がアフガニスタンに侵攻した際にアフガニスタンからパキスタンやカシミールなどへ移住した絨毯商人や絨毯織人達が結構いたようです。古くからこのような移民(亡命か移住かは別として戦争や侵攻により余儀なく移住を強いられた人々)による絨毯の生産地の移動は古来よくある事です。
そんな経緯でアフガニスタンの人々がパキスタンのペシャワールから少し離れた村で1980年代に作っていた珍しい絨毯の紹介です。
アフガン絨毯(made in pakistan) 経年40年・未使用の4枚です。
デザインも染めも材質も通常のアフガン絨毯と異なり、又その後パキスタンでも作られていないタイプの物です。
縦糸が珍しいシルクなのですが通常我々が思うシルクより硬くてちょっと麻のように見えます。処理の仕方かor蚕の種類が違うのか?詳しく判りませんが、通常ペルシャ絨毯などに使用している柔らかいシルクとは異なります。パイルは羊毛です。
織りは1㎝あたり30ノット程度でしっかりと織られています。厚みは1㎝程です。
染めは完全なる草木染で紺とレンガ色・カラシ色が多く使われています。
モチーフはアフガニスタンの各部族の絨毯に見られるものも見られますが、4枚共に中央のフィールドには独特の一対の龍の落とし子の様な形のモチーフが繰り返されています。他に見られないモチーフです。
現在人気のアフガニスタンのウォーラグ war rug (戦車や機関銃など戦争モチーフの絨毯)同様、旧ソ連のアフガニスタン侵攻の産物と言えるのかも知れませんね。

①

②

④

①

②

③ 虫喰い痕

③
①115×167㎝ 税込¥363,000
②131×179㎝ 税込 ¥428,000
③125×179㎝ 税込¥363,000 虫食い痕有り
④120×177㎝ 税込¥396,000
*ご一報頂ければ世田谷区祖師谷直売所でご覧にいれます。
お使い下さい!!手織り絨毯
フロムギャッベ