(Khosrow and Shirin)「ホスローとシーリン」は、古代ペルシャ・ゾロアスター教時代のササーン朝(224~651)の王様ホスローと王妃となるアルメニア人のシーリンとの間の有名な愛と悲劇の物語です。文学以外にも映画や音楽、絵画などにおいて広く人気の題材となっています。
そんな物語をホラーサーン地方のバローチ族により手織り絨毯に絵画の様に織り込まれた物が2枚有ります。
2枚とも似た様な構図ですが、上の半分が馬に跨ったホスロー王で下半分は恐らく子供(マルダーンシャー)を挟んでホスロー王とシーリンか?さもなくば下半分は腰掛けたシーリンとその両側にはシーリンに思いを寄せる恋敵かな?という様な構図です。
本来は実用品である絨毯が文化遺産の様な側面を持つ物になっています。

ホスローとシーリンA

ホスローとシーリンB バローチ、ペルシャ、19世紀 ウールにウール、約185 x 105 cm
ホラーサーンの南部のバルーチ族の絨毯には、花や樹木などのデザインが多く、青や赤、キャメル色が使われることが一般的です。上記の様に古い2枚の絨毯の縁飾り(シラゼ)は黒くて固いヤギの毛が使われているのが特徴です。イランバローチはアフガニスタンバローチに比べるとシラゼに早く羊毛を使うようになった様ですのでイランバローチでヤギの毛のシラゼは本当に古い物です。

ヤギの毛の固くて黒いシラゼ
お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ

Kirman Ravar Pictorial Rug Story Of Nezami Khosrow & Shirin late 19th wool on cotton 213 x 138