遊牧民の炬燵掛け絨毯・ルコルシ

手織り絨毯
afshar 130 x 128cm 1970年

イランアフガニスタンなど中東地域にも日本の置き炬燵によく似た遊牧民由来の暖房器具コルシが有ります。日本では炬燵布団で覆って暖を取りますが、コルシにはルコルシと呼ばれる絨毯やスマックキリムなどを掛けて保温します。流石に遊牧民由来の暖房器具です。冬の寒い時期にはコルシに集まって果物を食べたりお茶を飲んだりするようです。日本でも炬燵と言えば”みかん”が付き物です。遠く離れたアジアの西でも同じような生活習慣が有ると思うととても愉快です。
炬燵掛けの様なルコルシは凡そ100cm角から150cm角程のウール製です。現在残って販売されている物の多くは1900年初期から1980年頃までに織られたものです。イランのアフシャル族の作った物は人気が高く高額で販売されています。デザインは多くが幾何学模様ですが、アニマル柄も見られます。馬や駱駝・ロバの背飾りバッグ・ホルジンと並ぶ遊牧民の織り文化を代表する手織り物です。


ルコルシ・オールド、ペルシャ、20世紀初頭、ウール・オン・ウール、160 x 160cm





afshar 145×141

 

 

 

 

 

 


 


balooch 146x146cm

バルーチ アンティーク、ペルシャ、1900年頃、ウール・オン・ウール、約146 x 146cm

 

 

 

 

 

 




お使い下さい手織り絨毯
フロムギャッベ
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