勾玉の様なペイズリー模様

手織り絨毯
malayer19th

baku

一年以上前に投稿したペイズリー模様に関する下記ブログが最近不思議とクリック数が他の投稿に比べて増えているので気になって読み返してみました。

ペイズリー,ペルシャ絨毯,ボテ,手織り絨毯,イラン ,インド | ペルシャ絨毯 フロムギャッベ

要約すると19世紀にスコットランドのペイズリー市でショールやテキスタイルが作られて有名になった勾玉模様の様なペイスリー柄ですが、デザインの源は東インド会社がインドより輸入した人気のカシミールショールに拠る様です。更に其のインドのカシミールショールの源は中央アジア・西アジア辺りに有る様でペルシャトルコアザルバイジャンアフガニスタンインド辺りの手織り絨毯のデザインの一つとしてしばしば見付ける事が出来ます。紀元前の南ロシアのパジリク遺跡の出土品(皮革製品)に既に施されている程、古いデザインで有る事は判っていますが、発祥地やモチーフなどの詳細は諸説有り特定できませんという事です。

 

malayer

meshgin

 

 

bachtiar

手織り絨毯の起源は4000年以上と言われて居り文献等も無くはっきりと確定出来ない事ばかりの様です。

ペルシャボテ(boteh)と呼ばれるペイズリー柄はトルコアザルバイジャン(コーカサス)インドなどではブタ(buta)と似たような発音で呼ばれます。

トルコ ヘレケ

 ペルシャ

アザルバイジャン

凡そ100年前のコーカサス

 

特にアザルバイジャンでペイズリー(ブタ)は命や繁栄のシンボルの様で結婚式や祝祭などの行事において使用されるとの事です。一年以上前のブログの中で書いたボテ柄起源の諸説の中の一つ「ボテのゾロアスター教起源説」の一つの裏付けにも成りそうです。

アゼルバイジャンに Buta airways と言う旅客機会社が有ります。
何と尾翼にはペイズリーデザインです。butaと鳥を掛け合わせたデザインです。

アザルバイジャンにはButa hotel、Buta logistics serviceなどButa何某と言う名前の会社がその他にも有るそうです。アザルバイジャンではペイズリー(ブタ)はかなりシンボリックなデザインの様ですね。

 日本で言うと日の出会館・日の出交通みたいな感じかもしれません!

ペイズリーのモチーフは糸杉? 松毬? ? ナツメヤシ
それとも?

 

アルメニア コーカサス


お使い下さい!!手織り絨毯
フロムギャッベ

パジリク古墳は紀元前700年頃から300年頃に黒海北岸の南ロシア草原を中心に東西へ活躍したイラン系遊牧騎馬民族スキタイ族の王様が埋葬されています。(現在のルーマニア・モルドバ・ウクライナ・ロシア南部辺りを治める)
埋葬後に水が流れ込み永久凍土となった事で奇跡的に手織り絨毯や副葬品などが好状態で凍結・出土したとの事です。
スキタイ族は高い騎馬技術金属器文化を持つ一方その残虐さはペルシャ帝国やギリシャをも恐れさす程であった様です。出土品の絨毯始め、皮革製品、金属器等にはスキタイ文化特有の動物文様植物文様などが、残っています。文字を持たず都市や建築物を作らずクルガンと言う墳墓の出土品から窺い知る謎の民族です。

 

 

 

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