古代ギリシャの歴史家ヘロドトスが紀元前5世紀に東地中海一帯を旅して回り、見た物、聞いた物に基づいて『歴史(ヒストリア)』を書き上げました。この時代のギリシャ・ペルシャの歴史はこの書物に頼るしかなく古代オリエントを知る上で非常に重要な史料となっていますが、タゲスタンの絨毯に付いての著述も有るとの事でタゲスタンの絨毯の古い歴史を伺う事が出来ます。
ロシアの最南端にして山岳地帯と言う名の国名を持つタゲスタンですがソ連邦の崩壊後もロシア連邦下の共和国の一つになります。
この地域に馴染みのある日本人はとても少ないと思いますが、人口の30%を占めるアヴァール人を筆頭に絨毯作りで有名なタバサラン人などコーカサス特有の沢山の馴染みのない人種や言語(レズギ・ダルギン・クムクなどなど)が犇めきます。多民族が暮らす地域性からアフガン人の土地/アフガニスタンやトゥルクメンの土地/トルクメニスタン、ウズベク族のウズベキスタン、バローチ族のバローチスタンの様に同じ何々~スタンの地名でも民族名を頭に冠さない山岳の土地/タゲ・スタンになっている様です。
前出の多民族が、デルベントなどで特色あるパイル絨毯・キリムを作っている様です。

Daghestan-Sumakh 1920

dagestan 160×107

tagestan

derbend 165×115

タゲスタンの第二の都市 derbent(デルベント) カスピ海の西、古代要塞都市 手織り絨毯の中心地

derbent 135x113cm around1900
地理的な障壁も有り南の国境を接する同じコーカサス絨毯の有名産地アゼルバイジャンと違い経済発展が立ち遅れている様です。そのような状況が逆に絨毯作りに幸いにしてなのか!今も盛んに織られているという情報を得ました。10年前の記事ですが、russia beyondと言うロシアの政府系mediaのウェブ記事にTagestanやTagestan carpetsについて詳しく書かれていると言う事です。

タバサラン

タバサラン

タバサラン
ダゲスタンの職人芸:伝統の手織り絨毯 – ロシア・ビヨンド (rbth.com)
上記を是非ご覧ください。
*上記の中に「貧しい家庭には糸くずの出ない「うるし」絨毯が床に敷かれた。より裕福な家庭はずっしりと重い絨毯を重ねて床を覆った。」と言う記述が有りますが、「うるし」とは英国や独逸の人々に人気のタゲスタンウルシ(スマック織りキリム)の事と思われます。

russia beyond より
*イランの北西のアゼルバイジャン地方やトルコ・アゼルバイジャンと同じ鈎針を使ってギョルデス結びで織りデザインも如何にもコーカサスと言う独特のものですが、かつてのコーカサスの絨毯と違って現在は経糸にウールでは無くコットンを使い化学染料も用いているとの事です。

russia beyond より
お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ