東アゼルバイジャン州 カラジャと言う絨毯産地

手織り絨毯

karajeh

 

karajeh

karajeh 1930

 

以前ペルシャ絨毯産地が沢山ある事をかつての日本の竹籠作りに例えた事が有りましたが、ペルシャ絨毯には普段日本で殆ど聞くことが無くても時折ひょこりと現れる絨毯産地がまだまだ有ります。
カラジャ(カラジェ)もそんな産地の一つです。ペルシャ絨毯は100年経った現役も多々ありますのでカラジェの絨毯も19世紀の終りから20世紀までに欧州・米国に輸出された物が現在アンティーク市場やユーズド市場で見かける事があります。

antique karajeh

カラジャはオールドシルクロードの東方のウイグル・ブハラ・ヘラートからテヘラン・タブリーズを経て西方のトルコへと続く絨毯街道のイランの北西の東アゼルバイジャン州に有る小さな村です。前世紀の最盛期でも村の規模から察するに数十程度のファミリーが、少量生産していたと思われます。東アゼルバイジャン州はイラン屈指の手織り絨毯地域でサラブ・マラゲ・タブリーズ・ヘリスと言った数々の有名産地を擁しています。しかしカラジェの絨毯は近くの有名産地タブリーズやビジャーなどとは明らかに異なり、鮮やかな色彩感覚と派手なメダリオン(特に鍵付き6角形のメダリオン・3連のメダリオンが多い)が特徴でアゼルバイジャン絨毯や近くのヘリス絨毯に近い様です。トルコ結び・シングルウェフト(緯糸)構造で9ノットから16ノットで織られて居り所謂ヴィレッジカーペットで安価ですが、とても丈夫です。サイズは欧米向けの大型や細長いランナーサイズが多いようです。

karajeh-1950-wool-on-cotton

gharadjeh-1950-313x104㎝

karajeh-1950-313×104㎝

 

イラン東アゼルバイジャン州 karajeh-169×300 Christies

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ

*gharajeh/gharajaなど色々の表記有り。

 

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