京都の三大祭りの一つと言うか日本で最も雅なお祭りと言っても過言ではない祇園祭りですが、その山鉾の飾りに使われている手織り絨毯は京都手織り絨毯グループと呼ばれ世界でも稀な好状態を保っている手織絨毯コレクションです。30余りの山車の前後左右に懸装品としてオリエンタルカーペットが使われています。7月のお祭りの期間はお披露目されますが、通常は桐箱にしまって大事に保管されている様ですからどの王宮で使われていた絨毯より状態が良いのは当たり前です。特別なルートで安土桃山時代から江戸時代に日本に輸入された物でしょうが、相当高価であった様です。当時の京都の文化や商人達の凄さを感じます。今では美術館や世界中のコレクターの羨望の的ですね。
絨毯の製作地はペルシャやトルコ・コーカサス・ムガール帝国時代のインド(パキスタン)、そしてモンゴル帝国時代のチベットやウイグル辺りと言われる物と様々です。手織り絨毯の他にも山鉾の飾りには国宝級のゴブラン織りのタペストリーなどが使われて居り山鉾巡行は動く美術館と呼ばれているそうです。
其の出自の議論が最もなされている長刀鉾の胴掛け絨毯や月鉾のムガール絨毯・北観音山の8角星メダリオンの絨毯など特筆すべき逸品が有ります。
サザビーズやクリスティーズなどのオークションに出ることは有りませんが、若し出品されたら・・・・になりそうな品々ですね。近年レプリカ品を作ってオリジナルを保護するようになっていますのでお祭りでオリジナルを見るのは難しくなって来ています。
長刀鉾 | 山鉾について | 公益財団法人祇園祭山鉾連合会 (gionmatsuri.or.jp)
月鉾 | 山鉾について | 公益財団法人祇園祭山鉾連合会 (gionmatsuri.or.jp)
*上記ご参照下さい。
お使いください !! 手織り絨毯
フロムギャッベ