10年程前にオークションハウスにおいて天文学的数字で落札されてニュースになったのが17世紀のペルシャ・ケルマンの絨毯とパテック・フィリップ社1932年製造の超複雑機能付き懐中時計です。絨毯は何と32億円(¥3、200、000、000)、、、、懐中時計は26億円(¥2、600、000、000)の落札額です。
この驚きの金額も大谷選手の大リーグの年俸を聞くと霞んでしまいますが、当時はどちらもペルシャ絨毯・パテック・フィリップと言う雲上ブランドのコレクターズアイテムと言えども、、、本当に驚きの金額でした。
ペルシャ絨毯の世界では100年経ってもアンティークの入り口にやっとたどり着いた程度なのかもしれません。
*2013年にオークション・サザビーズで32億円で落札されたクラーク氏のサイクルリーフ絨毯は1600年代の赤色でケルマンで織られた物のようですが、現在、落札者が個人で有る為、どこにあるのかも判明していません。ザンジャンで織った鎌状の葉デザインの絨毯が有りましたのでご覧ください。
その後1970年前後に市販されてコレクターからポールニューマンモデルと呼ばれるロレックスデイトナが億で落札される事を思えば世界にたった一つのパテックのグランドコンプリケーション時計の26億円は天文学的数字とは言えないかもしれませんね。(*ポールニューマンモデルの価格の推移:1980年頃には35万円で、1990年頃より高騰を始めて2000年頃にはまだ400万円程度で買えたものが、2010年頃には1千万円になり、近年は更に億と言う異常な高騰をしております。2017年にはニューヨークのオークションに出品された裏蓋に“Drive Carefully Me”と刻まれた奥さんからポールニューマンさんへ贈られた実機1968年製が腕時計としての最高落札額1775万USドルを記録しました。)
ケルマン絨毯とパテック懐中のどちらも恐る恐ると触ってみたいものです。
いや見るだけでも、、、、。
お使いください!!手織り絨毯
フロムギャッベ
*パテックのヘンリー・グレーブス懐中時計の三つのコンプリケーション機能とはパーぺチュアル・カレンダー/ミニッツ・リピーター/クロノグラフの事で18金ケースです。
*正式名称ロレックス・コスモグラフデイトナはクロノグラフ機能が付いています。イギリスの貿易商出身で販売上手のロレックス社は1970年頃まで同じモデルの時計でも文字盤デザインを沢山用意してバリエーションを豊富にしました。その結果同じモデルでも製作数が少なくてしかも人気のある通称ポールニューマンモデル・エキゾチックダイアルなるマニア垂涎の時計が生まれて高額になっているようです。そのダイアルデザインの希少性から過去にもアンディー・ウォーホールのコレクションがきっかけでマニア垂涎の的となり高騰した通称バブルバック・ユニークダイアルと言う例があります。
参照:
ロレックス ポール・ニューマンデイトナを実機レビュー (hodinkee.jp)
上記のhondinkee.jpで2017年に1,775万USドルで落札された今や伝説の腕時計となったポール・ニューマン・エキゾチックダイヤルの実機を見る事が出来ます。