手織り絨毯の中でも近年は部族絨毯ートライバルラグと呼ばれるイラン・アフガニスタン・トルクメ二スタンなど中央アジア・西アジア地域で織られるカジュアルな手織り絨毯カシュガイ・ヤラメー・バクティアリ・バローチ・アフシャル・トゥルクメンなど遊牧系の人々の絨毯が脚光を浴びております。部族絨毯の共通の魅力は手織り本来の素朴さを色濃く残しているところです。
遊牧民と言う言葉の響きが日本人には何か牧歌的な印象を与えますが、このアジア地域の長い歴史に深くかかわって来た遊牧民達は時には部族間の抗争が有ったり連合したり時には政府側に抵抗したり従ったりして戦争にも加わる地方豪族のような存在であったようです。確かに車や飛行機の無い時代は<モンゴルのハーン帝国>の様に自由に馬を操る事が出来るのは一番の戦闘能力を保有しているという事ですね。蒙古の襲来だって大陸と地続きで有ったら船じゃなく馬で進軍されてひとたまりも無かった事と思います。国としては税金を課す都合上遊牧民の定住化政策を進めましたので今では半定住半遊牧や定住した人々が多くなっている様です。
部族絨毯は各々の部族の明確な特徴が有ります。日本の陶磁器に例えると所謂5大産地のペルシャ絨毯ーイスファハンやクム・カシャーンなどは優美な京焼・九谷・伊万里の様な磁器であり、それに対して部族絨毯は益子焼や信楽焼・丹波焼の様な民芸色が強くて粗削りな魅力を持つ陶器と言ったところかもしれません。
それぞれに魅力が有りますので選ぶのが本当に難しいですね!
お使いください!!トライバルラグ
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フロムギャッベ